鳴子漆器は寛永年間(1624年〜1643年)の創始と伝えられ、岩出山伊達家三代目当主伊達敏親が、塗師の田村卯兵衛と蒔絵師の菊田三蔵を京都に派遣して修行させ、振興を図ったとされています。鳴子漆器の特徴は独特の塗立技術にあり、素地を生かした「木地呂塗」と墨流しの技法の「竜文塗」等があります。非常に高度な漆技術を必要とし、技術の継承には多くの時間が必要です。現在まで約400年継承されてきた技術は近年のライフスタイルの変化や漆器に代わるより手軽な食器や容器の登場により需要が低下し失われつつあります。本プログラムでは、鳴子漆器の新たな需要を生み出し、次世代への技術の継承を目的とした企画を生み出していきます。